障害福祉サービス

ジョブコーチと就労定着支援の違いは?役に立たないって本当?

ジョブコーチ 役に立たない
  • 頑張って就職したけど長く続くか不安でしかない・・
  • 仕事を覚えたり、職場になじむまでサポートが欲しい・・
  • 仕事で困ったことがあった時、相談に乗ってくれる人がそばにいて欲しい

頑張って就職したけど上手く仕事ができない、 体調面も心配と長期で働くイメージがわかずお悩みではないですか?

継続して勤めたいけれど、どのようにすればよいかわからないと不安な方もいるかもしれません。

ネットではジョブコーチなどは【役に立たない】といった情報もありますが、そんなことはありません。

何よりジョブコーチは障害者手帳の有無にかかわらず、無料で利用できるのですから利用しない手はないですね。

今回はジョブコーチ(職場適応援助者)の役割について就労定着支援との違いと一緒に伝えしていきたいと思います。

ジョブコーチ(職場適応援助者)と就労定着支援の概要の違い

まずはジョブコーチ(職場適応援助者)と就労定着支援の概要の違いを見ていきましょう。

ジョブコーチ(職場適応援助者)の概要

ジョブコーチは障害のある方が職場に適応し、ずっと勤め先で働けるようにサポートする人を指します。主に3種類です。

  1. 社会福祉法人などにおり、企業へ出向く訪問型
  2. 障害者が雇用されている企業に勤めサポートする、企業在籍型
  3. 地域障害者職業センターにいて自ら支援したり、1・2と連携し必要な支援や助言を行う配置型

就労定着支援の概要

就労定着支援は環境が変わり体調や生活リズムを崩しがちな障害者の方に対し、勤め先の業務内容や周囲に馴染み継続し働けるように支援します。 仲介役として仕事をする上での課題解決を、サポートするサービスです。 

2018年度に障害者総合支援法に基づき、創設されました。

ジョブコーチ(職場適応援助者)と就労定着支援の違い:サポート内容

次にジョブコーチ(職場適応援助者)と就労定着支援における、サポート内容の違いをお伝えします。

ジョブコーチのサポート内容

地域障害者職業センターで、1人1人の状況に合わせた支援計画を作成します。ジョブコーチを派遣し本人はもちろん、家族に対しても定着のために家庭でできる援助を提案するのです。 

職場に対しては障害者の方のスキルや個性に合わせた仕事の割り振り方や、指導方法、関わり方などを共有します。場合によっては職場環境の見直しや、障害に対する理解を深める活動を 行うのです。 

利用者には職務内容や仕事のコツ、生活リズムを整えるアドバイス、通勤のサポートなど、課題解決のための集中支援を行います。最終的には企業や事業所に、障害者の方の支援方法を少しずつ引き継いでいくのです。

就労定着支援のサポート内容 

障害者の方や職場上司と面談し、医療・福祉機関との連携を図ります。就労時に出てくる課題 の解決に向け、助言や必要な連絡も行うのです。 

悩みが解消されないと仕事の継続が難しくなるため、就労定着支援の利用は重宝します。

ジョブコーチ(職場適応援助者)と就労定着支援の違い:対象者

ジョブコーチ(職場適応援助者)と就労定着支援は、対象者も違います。

ジョブコーチの対象者 

ジョブコーチは企業で1か月以上週20時間以上勤務予定の、仕事に対し支援が必要な求職者もしくは在職者が対象です。障害者手帳の有無を問わず、利用できます。

就労定着支援の対象者

生活介護や自立訓練、就労継続支援、就労移行支援などを通し一般就労へ移行した、障害者 の方が対象です。障害福祉サービス受給者証 を貰う必要があります。

仕事に就いた環境の変化で、日常生活に支障をきたしている障害者の方も対象です。就労移行支援等を使い就職した場合、違う事業所の就労定着支援も受けることができます。

ジョブコーチ(職場適応援助者)と就労定着支援の違い:利用期間

ジョブコーチ(職場適応援助者)と就労定着支援は、利用期間も違います。

ジョブコーチの利用期間

1ヶ月〜最大8ヶ月の間、利用できます。 基本的に2〜4ヶ月が多いですが、期間内は状況次第で延長や再支援も可能です。

就労定着支援の利用期間

就労継続支援や就労移行支援、自立訓練、生活介護などを利用し就職した場合、初めの6ヶ月間は利用していた事業所が就労定着支援を行います。 7ヶ月目以降は、別途申し込みが必要です。

開始後1年ごとの更新で、就労定着支援事業所のサポートを最長3年利用できます。状況次第で、最大3年6ヶ月援助を受けられるのです。

ジョブコーチ(職場適応援助者)と就労定着支援の違い:料金

料金の違いを確認しましょう。ジョブコーチの費用は、0円です。

就労定着支援の料金は前年の収入によって、下記のように違います。

  • 住民税非課税:0円
  • 前年度年収204万円以上:月約3500円

自己負担する場合も、全体の1割です。 就労移行支援からの流れで就労定着支援を受けた場合、初めの1年は無料で翌年から前年度の収入によって自己負担が発生するパターンがほとんどです。

実際に支払う金額は、 各自治体に確認してみましょう。

ジョブコーチ(職場適応援助者)と就労定着支援の違い:利用方法

ジョブコーチ(職場適応援助者)と就労定着支援の利用方法の違いを、チェックしてみましょう。

ジョブコーチの利用方法

ハローワークや障害者職業センターへ申し込み、スタートします。

企業と障害者の方、双方のジョブコーチ利用への同意が必要です。

就労定着支援の利用方法 

大まかな流れは、次のようになります。

  1. 就労定着支援事業所の事前見学
  2. 市区町村の障害福祉窓口で申し込み(就職前に利用していた事業所と同じ場合も同様)
  3. 調査員による聞き取り調査を受ける
  4. サービス利用計画案作成・提出(自分自身もしくは指定特定相談事業所が代わりに作る)
  5. サービス受給者証発行・利用開始

ジョブコーチと就労定着支援の違い まとめ

ジョブコーチ
就労定着支援
  • 「週20時間以上」の就労を目的とした職場での支援が必要な障害者で障害者手帳がなくても利用可
  • 費用0円
  • 1か月~8か月
  • 「就労移行支援」「就労継続支援」「自立訓練」「生活介護」などの利用を経て、一般就労へ移行した障がい者
  • 費用 前年収入によって無料~約3500円
  • 最長3年



ジョブコーチや就労定着支援事業を行っている機関はいくつかあります。

    これから就職・転職活動を行う方で、就労の準備から整えたい方は就労定着支援事業を行っている就労移行支援事業所を選ぶと良いでしょう。

    就労準備の段階からサポートを受け関係性のできている事業所であれば、定着支援を受ける際も連携がスムーズです。

    自分の目的に合った就労移行支援事業所で就労の準備を行い、定着支援を受けることで、自分らしい働き方を見つけませんか?

    就労移行支援 よくある質問

    一般就労を希望する障害のある方へ、就労に必要なスキルを身につけるためのプログラムを提供し、就職活動、職場への定着支援を行う福祉サービスになります。

    障害者手帳の有無によらず、医師による診断書があったり、就職に困難がある場合なども利用が認められますのでまずはご相談ください。

    一人ひとりの体調等に配慮しながら、個別に通所日程を設定していますので安心ください。

    見学は随時受け付けています。事前に予約の上お越しください。

    就労のためのトレーニングがが中心のため、工賃は発生しません。

    原則として2年間です。 就労移行支援を1年間利用して就職後、離職。再び移行支援を利用する場合は残りの1年を利用できます。 場合によっては1年の延長が許可されることもあるので、まずは相談してみましょう。

    昼食の補助がある事業所もあります。 事業所によりますので確認してみましょう。 【東京】昼食提供・交通費補助あり!のおすすめ就労移行支援事業所

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