- 合わないスタッフがいるから事業所に行きたくない・・
- プログラムについての質問もしたくなくなってしまう・・
- スタッフが信頼できないのでこのまま通っても就労できる気がしない・・
就労移行支援のスタッフが嫌いだったり、なんだか合わないと感じて、通うことがストレスになっていませんか?
スタッフも人間だから合う、合わない人がいるのは理解できても、それでも毎日つらくなってしまいますよね。
そんなときの対処法は『他者に相談する』一択です。
とは言っても相談するのは勇気がいること。そこで、この記事では、対処として相談への一歩を踏み出せるよう、メリットや相談する人、相談の仕方などについて解説していきます。
就労移行支援事業所選びに失敗したと感じている利用者の声で多く聞かれるのが「事業所の雰囲気が自分には合わなかった」「自分の受けたいプログラムがなかった」「障害の特性を考慮してくれなかった」といったものです。
就労移行支援事業所は、自主的な活動を中心とした所から、障害の特性に合わせた個別サポートを強化している所まで様々。事業所選びに失敗しないためには、「自分の通える範囲にどんな事業所があるのか」をしっかりと調べることが重要なのです。
就労移行支援は原則2年しか利用できないサービスなので、事業所選びに失敗したくはありませんよね。
資料請求や、見学を行って事業所を比較するところからはじめてみましょう。
2分で資料請求完了です
スタッフが「嫌い」「合わない」と感じた時の対処法は一択
他者への相談は「わかってくれなかったらどうしよう」「嫌いなスタッフにばれたらどうしよう」と非常に勇気がいりますよね。
とはいえ、相談することにはメリットも多く、自分で考えるより早く解決する可能性が高くなりますので、まずは相談しましょう。
他者に相談するメリット
ポイントは“他者に意見を求める”というところです。自分以外の意見を取り入れることで、現状の解決だけでなく、就労する上でも役に立ちます。
一番早い適切な方法で解決に導いてくれる
「嫌い」「合わない」といったネガティブな感情は、視野を狭くさせるため、自分が気付いていない状況があったり、判断を間違えやすかったりします。
また、一度「嫌い」「合わない」と思ってしまうとなかなかそこから印象を回復することが難しくなります。
その点、他者に相談することは以下のメリットがあります。
- 色んな視点から解決法を出してくれるので、これから取る行動の選択肢が増える
- 客観的な判断ができるので、的確な回答や解決法が得られやすい
今後の人間関係を築いていくうえで役に立つ
相談する相手が、管理者や担当の相談支援専門員などであれば、あなたの特性やスタッフの人間性、障害者福祉についてよく理解しています。
そのような人に相談するメリットは、適切な解決方法を示してくれるほか、以下のことが挙げられます。
- あなた自身の人間関係における考え方、行動の傾向がわかる
- 他者とのかかわり方がわかる
相談相手は、基本は障害福祉サービス関係の人
主な相談相手のオススメ順は以下の通りです。
- 管理者
- 担当の相談支援専門員
- 福祉サービス運営適正化委員会
管理者
管理者に関しては、あなたのこと、スタッフのこと、その事業所の状況についてよく把握しており、一番介入しやすい人物です。相談するには最も適当だと言えます。
もし「嫌い」「合わない」対象が管理者である場合は、主任や担当の相談支援専門員に相談しましょう。
担当の相談支援専門員
担当の相談支援専門員に相談するのもオススメです。見学やサービス等利用計画のモニタリングなどの時に、事業所やスタッフなどの様子を把握してもらえますし、中立な立場での意見が期待できます。
福祉サービス運営適正化委員会
福祉サービス運営適正化委員会とは、福祉サービス利用者の苦情などを適切に解決し、利用者の権利を擁護するため設置された委員会です。
具体的な役割については東京都の例をご参考ください。
委員会は役割が二つあります。一つは福祉サービスの利用者が、事業者とのトラブルを自力で解決できないとき、専門知識を備えた委員が中立な立場から解決に向けた仲介をします。
もう一つは「福祉サービス利用援助事業(地域福祉権利擁護事業)」で、サービスや利用者の財産管理が適切に運営されているかを調査し、助言・勧告する役割です。
「事業者が誠意ある対応をしない」「更なる不利益を恐れ、苦情を言うこともできない」「問題があると思うが、どうしたら良いか分からない」などのご相談に、対応方法の紹介や状況の調査、解決に向けた調整などを行います。
(“福祉サービス運営適正化委員会とは|東京都社会福祉協議会”)
管理者や担当の相談支援専門員に相談しても解決しないときは、福祉サービス運営適正化委員会に相談することを検討してみましょう。委員会は各都道府県社会福祉協議会に設置されています。
相談する前に、自分で状況をまとめておく
「嫌い」「合わない」と感じる理由や状況などの情報が多ければ多いほど、より効果的なアドバイスや対応策をもらえることが期待できます。
また、自分なりにそのスタッフとの関係性をことばにすることで感情を客観視できますし、新たな視点に気付くこともあります。
まとめる内容の例を以下に挙げました。
- そのスタッフのことをどう思っているか、感じているか
→厳しい、何もしてくれない、話がわかりにくい、怖い
- 特にどんな状況の時に「嫌い」「合わない」と思うか
→作業の時、一緒にいる時ずっと、話をしたとき、声が聞こえてきたとき
- そのスタッフの何が嫌か
→話し方、話の内容、声、におい、目線、表情
- 「嫌い」「合わない」と感じるとき自分はどこでどんな行動をしているか、何を話しているか
→発表している、友達と話をしている、ミスをしたとき
- 体調や精神面にどんな変化があるか
→食欲がなくなる、頭が痛くなる、集中できなくなる、そのスタッフが気になって常に行動を追ってしまう
ことばにしていく作業は面倒ですし、つらいことかもしれません。しかしながらこのように状況や思いなどをことばにしてまとめることは就職してから役に立つ作業でもあります。スムーズな解決のためにも、相談前に自分でも状況を分析してまとめておきましょう。
ただし、状況をまとめることに時間がかかりすぎたり、混乱などしたりする場合は、精神面や体調面への影響を防ぐために先に相談してしまいましょう。
「後で嫌がらせされるかも」と心配でも相談を
「そのスタッフにばれたらどうしよう」「後で嫌がらせされるかも」など心配で相談できないかもしれません。
それでも相談したほうがいい理由は、悪意がある嫌がらせや支援は虐待になり、サービスを提供する側は必ず改善しなければいけないからです。
人間性がよほど低くない限り、スタッフは状況が分かれば改善に向けて努力や対応をします。あなたは就職のためにサービスを利用しているのですから、苦手なスタッフのために恐れて退所したり休んだりする必要はないのです。
就労移行支援のスタッフが「嫌い」「合わない」と感じた時点で相談をする
相談は早めにする必要があります。
なぜならば「嫌い」「合わない」といったネガティブな感情は、長引けば長引くほどメンタルや体調に悪影響を及ぼすからです。
「自然に解決するかも」と時間が経つのを待っていても、声に出して動かなければどんどん深刻化していきます。
早急に悩みを断ち切るためにも、早めに行動することを心がけましょう。
絶対ダメ!NG対処は『我慢』
絶対にやってはいけない対処法が『我慢』です。
我慢するデメリットはたくさんあります。
とくに精神疾患がある場合は注意が必要ですので、我慢しないようにしましょう。
事業所を変えることも検討する
相談し、話し合っても解決しない場合は、就労移行支援事業所を変えることも可能です。
ただし、就労移行支援は2年という期限のあるサービスなのでその時点であまり期間が残っていない場合もあるでしょう。
もし、ある程度訓練が終わっており、就職活動を始めるようなタイミングであれば、転職エージェントを利用するという方法もあります。
就労移行支援同様に就労に向けて書類の添削や面接の練習などのサポートをしてくれますので安心して下さいね。
まとめ:就労移行支援のスタッフが「嫌い」「合わない」なら
就労移行支援のスタッフが「嫌い」「合わない」と感じた時、早めに他者に相談するべきことをお伝えしました。
そもそも就労移行支援を利用する目的は、就職のため。
目の前の問題解決に勇気をもって一歩踏み出してみましょう。そうすることで目標が一歩近づきますよ。
勇気を出して一歩をふみ出し就労移行支援事業所に通いだしたのに、スタッフと合わなくて行く気がしないというのは本当に悲しいですよね。私もスタッフの一員として、利用者の皆さんとのコミュニケーションをしっかりとりながら、満足いただけるサポートを提供したいと思っています。
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