カードホルダーに入らない微妙なサイズの障害者手帳。入れる場所に困る障害者手帳は、家に忘れたり失くしたりしがちですよね。
そんな声を受けて、障害者手帳をカードサイズに変える手続きが始まりました。
障害者手帳が免許証と同じ形になるので、財布やカードケースに入れられます。クレジットカードなどと一緒に持ち歩けば、障害者手帳を家に忘れる心配もありません。
この記事では、障害者手帳カード化のメリット・デメリットや手続き方法を解説します。
さらに、障害者手帳の管理や持ち歩きがもっとラクになるアプリもご紹介。
これを読めば、必要な時に「障害者手帳がない!」などと慌てなくなるはずです。
メリットはある?障害者手帳のカード化
障害者手帳のカード化とは、紙の手帳を免許証や保険証と同じプラスチック製のカードで発行してもらう手続き。
紙の障害者手帳のカード化には、次のメリットがあります。
障害者手帳をカードホルダーに入れられる
写真付きの身分証として使える
障害者手帳がボロボロになりにくい
今まで通り紙の手帳も作れるので、障害者手帳のカード化は本人の自由。
とはいえ、カード化した方が使い勝手も耐久性も上がります。
関連記事【解説】障害者手帳 申請の方法とメリット・デメリット!
障害者手帳がカードホルダーに入るメリット
微妙な大きさで入れる場所に迷う障害者手帳は、カバンの中で迷子になりがち。
障害者手帳をスグに取り出すのが苦手な人はカード化がおススメです。
カード化のメリットは次の通りです。
- お金と障害者手帳を一カ所で管理
- 障害者手帳をすぐ出せる
- 失くしたり忘れたりしない
手帳を忘れたり失くしたりしないためには、一カ所にまとめてしまうのがコツ。
さらにストラップなどと併用すれば、必要な時にスグに障害者手帳を取り出せます。
障害者手帳のカード化は、片付けが苦手・手を上手く動かせない、どちらの障害を持つ人にもメリットがあります。
障害者手帳が写真付の身分証になる
カード化すれば、写真付きの身分証としても使える障害者手帳。
障害者手帳もプラスチック製のカードの方が偽造されにくくなります。
証明書としての使い勝手や信頼性が上がるのもカード化のメリットです。
カード化で障害者手帳が丈夫になる
何度も出し入れを繰り返すとボロボロになる紙の障害者手帳。
障害者手帳がプラスチック製になれば、そんな心配もなくなります。
使い続けても端が折れ曲がったりしないのも、カード化のメリットでしょう。
障害者手帳のカード化にデメリットはある?
いくつかのメリットがある障害者手帳のカード化ですが、デメリットもあります。
- カード化できない自治体もある
- ICカードには対応していない
- 障害の詳しい説明が書けない
- カード化には再交付の手続きが必要
など、障害者手帳のカード化は都道府県で対応にバラつきがあります。
ICカードのリンクはないので、必要な時に障害者手帳を見せる手間は変わりません。
カード化で障害者手帳が小さくなると、備考欄が狭くなるなどのデメリットもあります。
カード化できない自治体もある
障害者手帳をカード化できるかどうかは、住んでいる都道府県次第。
自治体によっては、障害者手帳をカード化できない所もあります。
障害者手帳をカード化できるかどうか、自治体の福祉課などに聞いてみて下さい。
自治体がカード化に対応していなければ、障害者手帳は今まで通りの形です。
障害者手帳のカード化⇒ICカード対応ではない
カード化しても、ICカードに障害者手帳の情報がリンクしているわけではありません。
電車に乗る時に、そのままICカードを自動改札に通せば通常料金扱い。
割引を受けるには、その都度券売機で切符を買わなくてはいけません。
カード化しても、障害者手帳の提示を求められる場面はほと同じ。
ICカードの連動はないので、「障害者手帳がカードになっただけ」とも言えそうです。
参考:
西日本新聞 「使い勝手悪い」障害者向けICカード 利用者悩ます“欠点”とは 福岡市
東洋経済ONLINE 鉄道各社が廃止「回数券」それでも全廃しない事情
障害の詳しい説明が書けない
カード化で障害者手帳が小さくなるのは、メリットもデメリットもあります。
手帳をカード化すると、障害の詳しい説明や住所変更を書くスペースも削られます。
障害を知られないメリットもありますが、障害による困りごとを伝えたいときは不便です。
自分の障害を知ってほしいときは、手帳以外の書類が必要な場合もあります。
障害者手帳のカード化には手続きが必要
新しく障害者手帳を作る場合は、紙かプラスチックのカードか好きな方を選べます。
すでに障害者手帳を持っている人は、追加で手続きが必要です。
カード化のために平日役所へ出向く必要があるのは、手帳がある人にとっては不便。
仕事や学校がある人は、休みを取らなくてはいけない点はデメリットでしょう。
カード化のタイミングと手続き方法
障害者手帳のカード化手続きは、いつでもできます。
とはいえ、追加で障害者手帳を作り直す手続きが必要です。
障害者手帳を持っている人は、有効期限が切れるタイミングでのカード化がおススメ
更新の手続きとあわせてカード化を申請すれば、二度手間になりません。
紙の障害者手帳をカード化するには?
紙の手帳をカード化するには、障害者手帳を作り直す手続きをとります。
カード化の手続きで必要な書類
- 再交付申請書
- 顔写真
- マイナンバーカードや免許証など
(本人を確認できる証明書)
カード化の手続きは、障害者手帳の破損や失くした時の再発行と同じです。
同じタイミングで障害の程度や内容が変わる場合は、医師の診断書や意見書も必要。
なお、障害者手帳の再交付申請は、自治体によって多少手続き方法が異なります。
詳しい手続き方法は、お住まいの自治体の福祉課に聞いてみて下さい。
アプリと併用が便利!障害者手帳のカード化
カード化で障害者手帳がコンパクトになれば、持ち歩きは便利でしょう。
障害者手帳がカードになっても、必要な時に毎回出す手間は同じです。
さらに管理や持ち歩きがラクになるのは、障害者手帳のデジタル化。
障害者手帳アプリ「ミライロID」を活用すれば、スマホを手帳代わりに使えます。
障害者手帳アプリのメリット
必要な情報を登録して障害者手帳をデジタル情報に変える「ミライロID」。
障害者手帳アプリは、カード化以上のメリットがあります。
- 障害者手帳の提示はスマホをかざすだけ
- 電子クーポンの配信
- 障害者割引のチケット販売
- 障害区分に合わせたお役立ち情報の配信
ミライロIDへの登録で、スマホを障害者手帳代わりとして使えます。
ストラップやスマホポーチと併用すれば、障害者手帳の提示もスムーズ。
スマホをスグ出せる状態にしておけば、手帳が見当たらず慌てることもないでしょう。
障害者手帳アプリの評判は?
障害者手帳アプリの口コミを調べてみると、次のような意見が多く聞かれました。
手帳原本出さず便利ですが、利用出来る箇所が少ないのとアプリの浸透が少ないので手帳原本と併用して利用しています。 利用箇所増えてるのは助かりますが、バス利用の際運転手さんに見せても理解していない場面があり運営側対象事業者双方情報等共有して利用しやすい環境にして欲しいです、
引用元:Google Play
ミライロIDは便利ですが、障害者手帳のデジタル化に対応していない施設もあります。
対応していない施設では、カードか紙の障害者手帳を出さなくてはいけません。
障害者手帳は、アプリとプラスチックカードの二刀流が現実的でしょう。
今後のデジタル障害者手帳の認知度UPに期待したいところですね。
まとめ
対応していない自治体もありますが、障害者手帳はカード化した方が便利です。
障害者手帳を失くさないように、免許証や保険証と一緒にしまっておくのが正解。
カード化とともに障害者手帳アプリを併用すれば、使い勝手はさらに良くなります。
まだ認知度が低いけど便利です
男性