- 発達障害と診断された夫のサポートがしたい・・・
- 私の焦りだけが空回りしている気がする・・・
- 理解しなきゃと自分を責めてしまう・・・
あなたはご主人と生活していて、「夫は家庭のことに非協力的」「無言になるもしくは、自室にこもる」「忘れ物や無くし物が多い」「自己中心的」「仕事が続かない…」など、ご主人の言動に困っていませんか?
今回は、発達障害の夫を持つ妻や、夫が「発達障害かも…」と感じている女性が、妻としてできる仕事探しのサポートをメインにご紹介します。
治療者ではなく「理解者」
発達障害の夫を持つ全ての女性にお伝えしたいのは「妻は治療者ではない」ということ。
治そうとしたり、正そうとすることはご主人の症状を悪化させてしまいます。
大事なことは、症状を理解し、夫の良き理解者でありサポーターとなることです。
まずは、発達障害を知り、夫の症状を知ることから始まります。
ただし、最後にご紹介しますが、妻が一人で頑張らないことも重要。
夫のことばかりに気を取られ、自分を蔑ろにしないようにしましょう。
発達障害の夫への接し方
発達障害を持つ夫への接し方は、先述の通り「発達障害を知る」ことから始まります。
発達障害の特性は、生活に支障の出るものばかりではありません。特性を知ることで、その特性一部は強みにもなります。
強みを肯定する
発達障害を持つ人は、幼少期に注意を受けたり、叱られた経験のある人が多く見られます。
褒められた経験や肯定された経験が少なく「自分は何もできない」と捉えやすい人も多いでしょう。
妻としてできることの一つは、強みを見つけ、それを肯定することです。
例えば、「こだわりの強さ」は一つの物事への真面目さや真剣さに通じるものがあります。
頑固、融通が利かないという捉え方もされやすい特性ですが、与えられた課題を忠実にこなすことが得意な人や丁寧な作業の上手い人も多いです。
ご自宅でも何かお願いをすることで、夫をほめる機会を増やしましょう。
苦手を補う
発達障害の人は、苦手なことがたくさんあることも特性の一つ。
実際は強みも多いのですが、どうしても「苦手」な面に注目されがちです。
妻としてできることは、夫の苦手を知っていくこと。
ただし、代わりにすべて行う、注意する、正そうとするではなくて、「工夫の仕方を一緒に考える」「やりやすい方法を伝えていく」など、職場で似たような場面に夫が遭遇した際に対処できるように接しましょう。
適度に距離を置く
特に夫の言動に悩み、自分自信が我慢していると思い始めている妻は「距離を置く」選択肢も必要です。それは別居や離婚とは限りません。
自分の時間を作り互いに息抜きできる時間や、専門家にそれぞれが相談するという方法もあります。
ずっとそばにいて支えることが正しい方法とは限りません。適度に距離を置くことも互いのために必要です。
仕事探しのサポートは?
仕事探しには自己分析が重要。
しかし、発達障害の人は「自己理解」が苦手な人も多く、苦手な職業を選んでしまうこともあると言われています。
そこで妻としてできる仕事探しのサポートは、夫の得意なことと苦手なことを知り、夫に分かりやすく伝えていくことです。
職探しは夫と一緒に行動する
妻が率先して行動しすぎることで、夫はプレッシャーやストレスを感じます。
「早く決めなきゃ」「何とかしなきゃ」と思う気持ちもわかります。
しかし、職探しは通常のサポートとは異なり、夫がメインとならないといけません。
それは、夫が勤める職場を探すからです。
良い職場を妻が発見したからと言って、夫の気落ちを置いていかないように気を付けましょう。
どこまでサポートするか、ルールを決める
発達障害を持つ夫と、発達障害を持たない妻の夫婦関係は、みなさんが想像している以上にすれ違いが起きやすいです。
お互いの考え方の違いや、感じ方、捉え方のすり合わせが必要となります。
その際、妻はどこまで夫のサポートをするのか、ルール決めをすることで、余計な心労もすれ違いも起こりにくくなりますよ。
専門機関の支援も得る
医療機関だけではなく、就労移行支援や発達障害支援センターの力も借りましょう。
自分たちだけで探すには限界があります。
また、通常の転職エージェントなどは発達障害に詳しくないスタッフの方が多いです。
専門的な支援や助言を受けながら、仕事探しができる、仕事に就くための知識やスキルが身につけられる専門機関に頼ることも大切ですよ。
就労移行支援 よくある質問
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まとめ:発達障害の夫を持つ妻のサポート
今回は、発達障害の夫を持つ妻が仕事探しのサポートをどう行うのか、夫にどう接すればいいのかについて解説しました。
発達障害の夫自身も大変ですが、支える妻も大変です。
妻自身も無理をせず、カウンセリングや相談機関に夫とは別の時間に相談に行くことも検討しましょう。
協力することも大事ですが、共に疲れ切ってしまっては仕事も決まりません。
自分たちでできることと、専門家にお願いすることを整理し、夫にぴったりの職場を見つけましょう!