障害者の就労について

【教えて!】就労移行支援は「意味ない」「ひどい」ってホントなの?

 

就労支援 意味ない つらい
就労移行支援サービスを利用してみようかな?と思ってネットで調べようとした時、『意味ない』『ひどい』などの検索ワードを見て、驚いたり、不安に感じたりした方もいらっしゃるのではないでしょうか?

この記事では、なぜ就労移行支援がネット上で意味がないと言われるのかその理由について検証していきたいと思います。

なぜ就労移行支援が『意味ない』『ひどい』と言われているの?

メントス
こんにちは メントスです。

これまでに2つの就労支援機関(就労移行支援事業所、障害者就業・生活支援センター(なかぽつ))に勤務をした経験があります。

就労移行支援事業所に通い始めたものの、就労移行支援は意味ない合わないつらいひどいおかしい 等々・・・・

もしかしたらそんな風に感じている方もいらっしゃるかもしれません。

また 就労移行支援事業所について調べていたらそんな口コミを目にして不安になっている・・ という方もいるのではないでしょうか。

今回はそんな方のために、就労三銃士が会議を開きましたよ。

三銃士の本音をどうぞ!

就労移行支援事業所を退所する割合

事業所を辞める人ってどのくらいの割合でいるんだろうね。

メントスが働いていた就労移行支援事業所でも辞めてしまった人もいたのかな?

ピアトス
メントス
私が勤めていた事業所でも、辞めた方はいますね。
どんな理由で辞められたの?
サイトス
メントス
遠方からの通所で体調をくずされた方や交通費などの金銭面が負担となって辞められた方もいました。
そうなんですね、なるほど。
サイトス

就労移行支援事業所を退所理由

メントス
令和3年障害者就労支援協議会資料(速報)にこんな調査結果が出ています。

就労移行支援事業利用終了後の利用者の状況が載ってるんです。

利用終了後の利用者の状況

これをみると就職(就職、在宅雇用、復職)により就労移行支援事業所を退所された方は全体の約6割ということがわかりますね。

そして就職されなかった約4割の方の状況として一番多いのは在宅(13%)ですね。就労移行支援を利用したけれど約1割の方は何らかの理由で在宅に。

サイトス
それからB型へ転所(5.1%)も多いですね。

そして移行へ転所(3.6%)、これは他の就労移行支援事業所に転所されたということですね。

ピアトス
メントス
ええ、そうだと思います。
321事業所、3135人を対象の回答結果で、そのうちの114人(3.6%)が他の事業所へ転所されているという数字をどうみますか?
サイトス
メントス
そうですね。転所理由の詳細がわかりませんが、他の退所理由と違って就労移行支援事業所の利用のご希望がある方ですからね。できればもっと減らしていきたいですよね。
事業所を辞める決断をしたり、次の事業所を探す労力など、精神的負担が大きいのはもちろんのこと、就労移行支援事業所の利用期間は原則2年ですからね。時間的なロスにもなり、利用者さんの不利益につながりますよね。
ピアトス

ミスマッチをおこさないために

事業所への悪い口コミの中にこのようなものを見つけました。
・意味のない単純作業が多かった
・考えていたような就職に向けた支援を受けられなかった
・グループワークばかりで辛かった
・スタッフの人の対応が悪くて、病状が不安定になった
サイトス
ピアトス
こうやって見てみると、就労移行支援事業所とのミスマッチが原因であることが多いようですね。

ミスマッチを防ぐためにできること

事業所にはそれぞれ特徴があるので、自分のやりたいこととプログラムの内容が合っているかどうか見極める必要があります。

就労移行支援事業所は大きく分けて3つのタイプに分類できます。

就労移行支援3つのタイプ

一般型

・多岐にわたったプログラムが用意され、就労に必要な様々なスキルを高めることができ、事務職を目指す人にも適している。

・自己理解やセルフマネジメントなど就労に必要なセルフコントロールなどを身につける様々なプログラムが用意されていることが多い。

・大手の就労移行事業所は一般型が多く、そのため事業所の数も多い。

専門スキル特化型

・IT関係のスキル特化型が多い。

・専門的なスキルを身につけるためのプログラムが用意されている。

・資格取得のためのノウハウがある。

・専門的なスキルを使った就労先との連携があることが多い。

障害種別特化型

・障害の種類に特化したプログラムが用意されている。

・同じ障害を持つ利用者と安心して訓練を受けることができる。

・事業所自体がその障害に深い理解があり、利用しやすい。

僕は専門スキルを身につけたかったので、ビジネスマナーの習得がメインの事業所は選びませんでしたが、反対に、すぐに実践的な演習を行うのではなく、時間をかけて働く準備をしたいと思っている人にとっては、専門スキルの習得をメインとしている所は「合わない」となりますよね?
ピアトス
だとすれば、事前にしっかりと事業所の特徴をつかむことが重要だね。
サイトス
ピアトス
そう思います。ただ・・やはり事業所は自分のところに通って欲しいわけですからね。

自分の希望を伝えると「うちではこういうプログラムがあるのであなたにピッタリですよ。」ってどこも言うんですよね(笑)

そうですね。確かに自分の事業所にご要望に沿うようなプログラムや支援方法があれば推しますね。
メントス

見学時に即決しなくても大丈夫!

就労移行支援事業所の通所を検討されている方の中には、これまでの就労経験の中で自信を失っていたり、不安を抱えている方も多いかと思います。

また、説明を受けた後に断りづらく感じてしまう方、サービスが自分に合っているのかすぐには判断しづらい方などもいるのではないでしょうか?

僕みたいに「検討します。」の一言で次にいける人ばかりではないですよね。(笑)
ピアトス
メントス
事業所としては「よく考えていただいていいこと」をお伝えしているとは思うのですが、その辺りは事業所によって雰囲気は違うかもしれませんね。
経験者としてなにか良いアドバイスはありますか?
サイトス
ピアトス
第1段階として、まず自分がどんなトレーニングをしたいかしっかりと考えることですね。

そうでないとどういった事業所が合うのかわかりませんし。

第2段階として、受けたい支援のイメージが固まったら、見合った事業所を見学に行くことになると思うですけど、アドバイスは「僕のような人と一緒に行くこと」です。(笑)

家族や同僚や関係機関の支援者など、冷静な判断をしてくれる人を頼って、必ず数カ所の見学に行くことをすすめています。

複数の事業所の見学をおすすめする理由は?

1つ目のところが気に入ったとしても何カ所か見学した方がいいの?
メントス
ピアトス
はい、その方がいいですね。

気に入って契約した事業所でも、利用の途中で不安になることが誰でも一度や二度あります。

その時に1つの事業所しか知らないと”違う事業所の方が良かったのかも”と考えてしまいがち。

いくつかの中から1番自分に合う所を選んだのならば、うまくいかない時にすぐに事業所を変えることを選択するのではなく、プログラムのもっと良い利用方法があるのかなとか、担当者を変えてもらおうかなとか、まだ自己理解が足りないのかなとか、違う対処方法を考えられるのではないでしょうか。

たしかにそのほうが効率的ですね。
サイトス

いくつか見学して興味を持った事業所があれば、体験をしてさらに事業所との相性を確かめてみましょう!

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事業所のスタッフとのトラブルに対処するには?

就労移行 運営適正化

サイトス
ネット上の口コミで気になるのはスタッフの人の対応に関するものです。これはどうしたら良いのでしょうか?
耳の痛い話です・・。辛い思いをされた利用者の方には本当に申し訳なく思います。
メントス

どのような不適切な支援が行われていたのかはわかりませんが、どのような場合でもぜひ声をあげていただけると幸いです。

直接言いにくい場合は、手紙でもメールでも構いません。

利用者さんが困ったことや納得のいかないことがあれば改善していきたいとどの事業所でも思っているはずです。

事業所へは言いにくい、もしくは言ったけれど改善がされないといった場合は、お住いの市区町村の障害・福祉担当の相談窓口や第三者機関である「運営適正化委員会」に相談をすることをお勧めします。

※「運営適正化委員会」は全国の都道府県社会福祉協議会に設置されている社会福祉、法律、医療などの学識経験者で構成される公正・中立な第三者機関です。

福祉サービスを利用する中で利用者が不利益を被り、『事業者が誠意ある対応をしない』『更なる不利益を恐れ、苦情を言うこともできない』『問題があると思うが、どうしたら良いかわからない』などのご相談に、対応方法の紹介、委員会による状況の調査や解決に向けた調整などを行います。引用:東京都社会福祉協議会

就労移行支援事業所を辞めたい時は?

メントス
就労の意思があり、不安と期待の中でサービスを利用したものの思うようなサービスが受けられなかった・・・それどころか精神的に追い込まれたなんてことはあってはなりません。

通所の体力がなく体調をくずした、交通費や昼食代の金銭的な負担が大きい、訓練が合わず病状が悪化したなど、事業所をいったん辞め、他のサービスを利用するといった選択肢もあります。

また、通所してみて自分には別の事業所の方が目的に合っているとわかったという場合も、他の事業所へ通うため今の事業所を辞める手続きが必要になります。

では 辞める手続きについてです、とその前に。

事業所の方に辞めたい理由を話し、最後の相談してみませんか?

就労移行支援は就職するためのトレーニングを行う場です。

もしかしたら同じようなことが職場でもあるかもしれません。

体調がすぐれない理由、何を辛いと感じているのか、どんな支援が受けたいと思っているのか。

通所の日数を減らしたり、環境を変えたり、プログラムを見直すなどできることがあるかもしれません。

相談することで自分を見つめなおすこともできるかもしれませんね。

また、他のサービス(就労継続支援A型、就労継続支援B型、その他のサービス)の情報も色々と教えてくれるかもしれません。

相談した結果、退所をすることになった場合は辞める手続きに進みましょう。

就労移行支援は福祉サービスなので特別な難しい手続きが必要なわけではありません。

事業所によって多少の違いはありますが、基本的にはサービスを終了するための書類を提出するのみになります。

手続きは簡単ですが、辞めると言い出しにくかったり、引きとめられたら「どうしよう・・。」という不安もありますよね。

辞めることが自分一人では難しく感じる人は、市区町村の障害・福祉担当の相談窓口に相談してみて下さいね。

無理して通う必要は全くありません

就労移行支援事業所の悪い口コミを参考にしながら、事業所が合わないと感じたり、プログラムが意味ないと感じることは事前の下調べで軽減できることや、通所後であれば体調に合わせて配慮を受けたり、プログラムの見直しなど、悩んだらまずは相談をしてみることをお伝えしました。

それでも解決しない場合は、無理をして通う必要は全くありません。

就職する方法は他にもあります。安心してくださいね。

障害者向け転職エージェントを利用してみよう

ハローワークを利用して転・就職活動をした経験のある方もいらっしゃるでしょう。

ハローワーク求人の障害者雇用枠への応募者はとても多いため書類選考がなかなか通らないという声も多く聞きます。

また書類審査が通ったあとも
・企業と面接の日程調整等やり取りするのに気を遣い疲れてしまった
・就労条件をすり合わせるのが難しかった 等、1人で就活を行うことに難しさを感じる方も多いです。

そこで、おすすめなのは障害者向け転職エージェントを利用することです。

転職エージェントとは無料で、人材を募集している企業と転職を希望している方とのマッチングをしてくれる会社です。

転職エージェントを利用の注意点

ここに注意!

  • 障害者手帳を取得していること
  • 就労の準備が整っていること
  • 複数のエージェントに登録すること

 

転職エージェント利用対象者

障害者向け転職エージェントの利用対象者は、障害者手帳をお持ちの方です。手帳取得手続き中の方も対象としているエージェントもありますので、気になるエージェントがあれば問い合わせてみるとよいでしょう。

就労の準備が整っていること

転職エージェントではすぐに就労可能な方と企業とのマッチングを行っています。
就労の準備が整ってから利用すると良いでしょう。

就職に向けた準備

・生活リズムが整っている
・体調管理ができている
・社会人としてのマナーが備わっている
・障害の特性を理解し自己対処や合理的配慮を求めることができる

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参考働くための5つのスキル、職業準備性ピラミッドってなんだ?

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複数のエージェントに登録する

就労移行支援事業所にもそれぞれ特色があるように、転職エージェントも対応エリアや案件数、実績のある業種などそれぞれ強みがあります。

また、求人が集まっているタイミングの違いなどもありますので、複数のエージェントに登録をして効率よく就活を行うと良いでしょう。

おすすめの転職エージェントについても詳しく書いているので参考にして下さいね。

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