20代なら次を決めずに退職しても大丈夫?うつがひどくなる前に決断しよう

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20代 次を決めずに退職
  • しばらくしたらうつ状態から抜け出せるかもしれないし頑張った方がいいのかな・・
  • 転職グセがつくって言われたんだけど本当かな・・
  • 辞めたら二度と仕事ができなくなりそうで怖い・・

20代でうつ状態になっても辛抱して働くのが良いのか、退職するのが良いのかと考えいる方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、うつがひどくなる前に休職、退職をすべきです。

近年は、企業側の精神疾患に対する理解も進みメンタルヘルスケアやリワークにも積極的に取り組んでいるところも増えてきました。

ですが、職場の理解が得られない場合はうつ症状が重くなってしまったり、再発を繰り返してしまうことが多いのが事実です。

夢や希望をもって就職した企業を辞めるのには勇気がいりますが、体を壊したら元も子もありませんよね。

うつに関する解説とうつ状態からの回復に向けて活用できる支援・制度について紹介するなかで、なぜ20代で退職しても大丈夫なのかを考えていきましょう。

この記事を書いた人

公認心理師のサイトスです。

現在は複数の企業でメンタルヘルス関連の研修やカウンセリングを行っています。仕事を継続することに困り感のある方と一緒に、一人ひとりに合った働き方を考えサポートしています。

タップできる目次

うつ症状/うつ病とは?

うつ症状には以下の精神的な状態が継続的にあることが考えられます。

うつ症状とは

・気分が落ち込んでしまう

・様々な行動に関して意欲が湧かない

・何をしても楽しめない

・否定的な考えばかりになる

さらに、うつ症状には上記の精神状態に合わせて、以下のような身体症状が継続的に出現します。

・眠れない

・食欲がない

・疲れやすい

上記した精神的な状態と身体的な状態が合わせて続くことで日常生活に支障が出ててしまい、うつ病を発症することにつながります。

うつ病の背景にあるのは精神的、身体的なストレスが背景となり脳の機能の働きに支障が出ている状態があります。

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うつ病の人が継続して仕事をするには、自己理解によるセルフケアができるようになることと、職場の理解があることが重要です。

うつ症状を我慢して働き続けるとどうなる?

うつ症状を改善するための取り組み、仕事と生活のバランス(ワークライフバランス)の見直しや医療機関への受診等ができないまま我慢をしてしまうと症状が悪化しうつ病に相当する状態になってしまいます。

うつ病になってしまうと日常生活にも支障が出てきている状態になっているので、働き続けることが難しくなります。

休職等を通じて働き方を見直すことが必要になるだけでなく、うつ病の症状によっては休職期間がながくなってしまい退職をする可能性もあることを知っておきましょう。

うつ病が長期化することで、心身の回復に時間が必要になりますので、転職活動への不安が強くなってしまいます。

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うつ症状を我慢して働き続けることで、精神的な状態が身体的な状態に悪影響をもたらすことになります。

うつ病から回復する時に活用できる制度とは?

うつ症状/うつ病がある時はしっかり休養する時間を作り、少しずつ復職、転職活動に向けて準備をしていくことが大切です。

復職や転職に焦ってしまうと、うつ病の症状にも良い影響があるとは言えません。

通院している心理内科や精神科の主治医から、復職、転職活動ができる状態になっているかをまずは確認しましょう。

20代でも次を決めずに退職を選択することも大切な選択肢の1つです。

うつ病から回復する時に活用できる制度内容は以下の内容があります。

リハビリ勤務・リワークプログラムへの参加

休職をしている状態の場合は、まずは勤務日数や時間を短縮したリハビリ勤務を通じて復職が可能かどうかを職場と話し合いながら行なっていきましょう。

また、職業復帰ができる支援プログラムとしてリワークプログラムがあります。

通院している医療機関や各自治体にある地域障害者職業センター、企業等が職場復帰に向けたリハビリテーションを行っています。

医療機関に関しては通院している心理内科や精神科の主治医に相談すること、地域障害者職業センターや企業等に関しては最寄りのハローワークで相談してみると良いでしょう。

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傷病手当金の支給

自分自身の休職/退職状況によって傷病手当金を受け取ることもできます。

傷病手当金の支給要件は以下の条件になります。

傷病手当金支給要件

・業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること

・仕事に就くことができないこと

・連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと

・休業した期間について給与の支払いがないこと

申請のために必要な動きは以下の順番になります。

  1. 業務外の病気や怪我により働けないことを職場に相談する
  2. 傷病手当金支給申請書を手に入れる(インターネットでダウンロードできます)
  3. 被保険者用記入用紙を記入する
  4. 通院している心療内科/精神科の主治医に療養担当者用記入用紙を記入してもらう
  5. 事業主用記入用紙を記入
  6. 必要書類の準備
    • マイナンバーカードの表面・裏面の両方のコピー
    • もしくはAとBに関する書類を両方用意する
    • A:個人番号の通知カードのコピー(記載情報と現況に相違のないもの)、住民票(マイナンバーの記載のあるもの)、住民票記載事項証明書(マイナンバーの記載のあるもの)のうちどれか一つ
    • B:身元確認書類
    • 運転免許証のコピー、パスポートのコピー、その他官公署が発行する写真つき身分証明書のコピーのうちどれか一つ)
  7. 保険者(協会けんぽや保険組合等)へ申請する

【参考】

全国健康保険協会 協会けんぽ  健康保険傷病手当金支給申請書

申請後に審査が行われて支給決定の可否が決まります。

目安では2週間程度で振込されることが多いですが、状況によっては2~3カ月かかることもあるので、申請時に確認するようにしましょう。

就労移行支援サービスの利用

うつ病は、セルフケアが必要です。

規則正しい生活リズムを整えたり、早めに休養をとる事、気分が落ち込みに気づき自分に合った対処を行えるようになるために、自己理解が必要になります。

就労移行支援サービスには、生活リズムを整えたり自己理解を深めるプログラムがあります。また自分らしく働くことができるスキルを身につけることも可能です。

20代の方がうつ病で退職を決断するには不安も多く、将来を考えると辛い気持ちになるかもしれません。

就労移行支援で同じような症状で悩みながらも前向きに頑張っている仲間とトレーニングする機会をもつのもいいですね。

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まとめ

うつ症状が出ているのではないかと思った時は自己判断して様子見をしないで、心療内科や精神科に受診して治療の必要性について相談するようにしましょう。

心療内科や精神科にすることに戸惑いがある場合は、内科等のかかりつけの医師に相談して紹介状を書いてもらうこと、保健所や精神保健福祉センターといった相談窓口で治療の必要性について相談することで自分自身の考えを整理する機会、助言をもらうようにしましょう。

うつ症状/うつ病が長期化すると転職をする際に動くことに感じる負担が強くなり、不安を感じることも強くなります。

うつ症状/うつ病がある時はしっかり休養する時間を作り、少しずつ復職/転職活動に向けて準備できるようにしましょう。

20代でも次を決めずに退職をして転職を選択することも大切な選択肢の1つです。

サイトス

うつ病は再発率も高いため、信頼できる相談先をもち、セルフケアのスキルを身につけながら自分に合った働き方を探しましょう。

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