【メリット・デメリット】 障害者がハローワークを効率的に活用する方法

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メントス
こんにちは メントスです

これまでに障害者就業・生活支援センター(なかぽつ)と就労移行支援事業所に勤務経験のある精神保健福祉士・社会福祉士です。

どちらの時もハローワークと連携しながら障害をもつ方の就労支援を行っていました。

この記事では、ハローワークを上手に活用して障害をもつ方が就職・転職をする方法をお伝えします。

タップできる目次

ハローワークってどんなとこ?

ハローワークの正式名称は公共職業安定所。

略して「職安」と呼ばれていましたが1990年から一般公募で決定した「ハローワーク」という親しみやすい愛称で呼ばれるようになりました。

ハローワークは厚生労働省によって現在全国に544カ所に設置され、就職困難者や人手不足の中小零細企業を中心に、無償で支援を行う雇用のセーフティネットの中心的役割を担っています。

主な業務は

職業紹介、雇用保険、雇用対策(企業指導・支援)の3業務。

①職業紹介

若者・女性・高齢者・障害者をはじめとした、それぞれの求職者に向けて職業紹介・職業相談、求人開拓、職業訓練の受講あっせん等

②雇用保険

雇用保険に加入していた人が仕事を辞めた際の失業認定、失業給付の支給、職業訓練受講給付金の支給 等

③雇用対策

障害者雇用率の達成指導や高年齢者の雇用確保措置導入の指導、
雇用管理改善支援 等

またハローワークでは仕事探しの支援として、職業の紹介に留まらず、就職活動の進め方や職業選択・職業生活設計などの相談(キャリアコンサルティング)も行っています。

利用対象者は?

ハローワークでは仕事を求めているすべての人が利用できます。

また特定の対象者に対する専門的な支援等を実施する施設や窓口も用意されています。

専門窓口の一例

マザーズハローワーク
新卒応援ハローワーク
わかものハローワーク
外国人雇用サービスセンター
障害者雇用窓口

さらに一部のハローワークには精神保健福祉士等の資格を有する「精神障害者雇用トータルサポーター」や「発達障害者雇用トータルサポーター」が配置され、精神障害者に対するカウンセリング、企業に対する精神障害者等の雇用に係る課題解決のための相談援助等の支援を行っています。

ハローワークの強みは?

豊富な求人件数

ハローワークは求職者だけでなく、求人をしたい企業側の利用も無料です。

そのため、採用あまりお金をかけることのできない中小企業にとってもハードルが低く、多くの求人が集まります。

近年のハローワークにおける職業紹介等の実績は以下の通りです。(※パートタイム含む)

 2017
年度
2018
年度
 2019
年度
2020
年度
一般
職業
紹介
新規
求職
申込
件数
(万人)
495.2473.6462,1453.7
新規
求人数
(万人)
1,024.41,039.3993.0790.6
就職
件数
(万人)
155.8146.5134.7111.5
障害者就職
件数
(万人)
9.810.210.39.0

2020年度はコロナの影響もあり求人数が減っていますが、それでも全国544カ所のハローワークで790.6万人の求人数があるんですね。

ちなみにハローワーク以外の求人としては2018年度の有料民営職業紹介事業所(人材紹介会社)2万3千事業所合わせて、求人数は654万となっています。

地元の就職に強い

ハローワークでは地元の中小企業等から多くの求人があります。

できれば家の近くで仕事を探したいという方には、人材紹介会社よりも希望の仕事が見つかる可能性が高いかも知れません。

ハローワークに障害者の求人はあるの?

メントス
ハローワークの過去3年間の障害者の職業紹介状況は下のようになっています。

(出典:厚生労働省「平成30年~令和2年 ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況」)

 障害種別2020年度2019年度2018年度
障害者専用求人数 194,746252,191 
新規求職
申込件数





身体障害者57,69162,02461,218
知的障害者34,30036,85335,830
精神障害者95,385107,495101,333
就職件数身体障害者20,02525,48426,841
知的障害者19,80121,89922,234
精神障害者40,62449,61248,040

2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、求人数や就職者数が前年度より低くなりましたが、障害者専用求人数が194,746件あり、就職者が80,450人であることがわかります。

ハローワークインターネットサービスの機能がさらに充実!

ハローワークはこれまでもオンラインでの利用が可能でしたが、行政窓口の業務効率化や新型コロナウイルス感染拡大の影響も相まって2021年9月21日からさらにオンラインで受けられるサービスが広がり便利になりました。

「求職者マイページ」ですでにできた機能
・ ハローワークインターネットサービスで希望する求人条件を入力し、求人情報を検索する
・ 検索して気になった求人情報や、よく使う検索条件をお気に入りに保存する
・ 過去にハローワークで職業紹介を受けた求人の応募履歴を確認する
・ 応募先もマイページを開設している場合、担当者とメッセージ機能で直接やりとりする
・ ハローワークからのお勧め求人情報やセミナー情報などのお知らせを受け取る

「求職者マイページ」に新しく追加される主な機能
・ ハローワークからオンラインで職業紹介を受ける
・ 自分で検索した求人にオンラインで直接応募する
・ 求職情報の確認・変更や求職登録の有効/無効の設定をする

出典:求職者マイページが便利に(障害のある求職者向け)

効率的に利用するにはどうしたらいい?

ハローワークではネットサービス以外の障害をもつ人に向けた様々な専門的な支援があります。

オンラインサービスと一緒に窓口でのサービスも利用することで就労に向けて効率的にハローワークを活用できます。

ハローワークで受けられる専門的支援

① 障害について専門的な知識を持つ担当者による就職相談
② 希望や適性にあった求人情報の提供、職業紹介、応募先へのPR・必要な配慮の説明
③ 就職活動の進め方、ビジネスマナーなどのセミナーの開催・ご案内
④ 企業説明会、職場見学会、就職面接会などのイベントの開催・ご案内
⑤ 職場実習のご案内
⑥ 履歴書や職務経歴書など応募書類の作成支援
⑦ 面接時のマナーや心構えについてのアドバイスや模擬面接などの面接対策支援
⑧ 他に利用している支援機関がある場合、支援機関の担当者と連携しての就職支援
⑨ 就職後のサポート

出典:厚労省 ハローワークインターネットサービスの機能

また、転職エージェントにはエージェントを利用している人だけが応募できるハローワークには公開されていない非公開案件が数多くあります。

ハローワークの利用と一緒に転職エージェントにも登録することで自分に合った仕事を見つけることができるでしょう。

メントス
おすすめの転職エージェントについてはコチラの記事も参考になさってくださいね。
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