- うつ病で仕事に行くのがつらい・・
- うつ病でも雇ってもらえる仕事はあるかな?
- うつの症状が出ない仕事はあるかな?
うつ病で仕事探しに悩んでいる人は多く、その悩みがうつ症状を悪化させる原因になっていることが少なくありません。
転職したとしても「うつの症状が出てまた仕事ができないのでは・・・」と思うと、今の仕事を辞める決断もできないでしょう。
安心してください。頑張らなくてもいいんです。うつ病であっても、ストレスの少ない職種を選ぶことで安定した状態で仕事をすることが期待できます。
この記事ではうつ病の方に向き・不向きの仕事、また、希望の職種を諦めずに仕事を探す方法をご紹介しています。
この記事を読んで、あなたに合った仕事選びの参考にしてください。
うつ病の人に向いているのはストレスが少ない仕事
うつ病の人が仕事を選ぶ基準の第一は『ストレスが少ない』ことです。
ストレスは脳に負荷をかけ、意欲や思考などに関係するホルモンを減少させます。するとうつの症状が出現しやすくなります。そのため、うつ病の人はストレスの少ない安心できる環境で働く必要があります。
仕事をする上で、たくさんのストレスがあります。
- 人間関係
- クレーム処理などの精神的負担
- 責任の大きさ
- 通勤
- 勤務時間の不規則さや拘束時間
- ノルマや納期
- 転勤など環境の変化
- 仕事内容の複雑さ、難しさ
- 仕事量の多さ など
何がストレスになるかは人それぞれです。自分はどんなことがストレスになるか、一度洗い出してみるといいでしょう。
うつ病の人に向いているストレスが少ない仕事3選
うつ病の人に向いている、比較的ストレスが少ない仕事は以下の通りです。
- 軽作業
- 事務作業
- 在宅ワーク など
軽作業
軽作業は清掃や倉庫、工場での仕分けや検品、ピッキング、組み立てなどをするお仕事です。作業自体は簡単で、モクモクと作業するものが多いです。
正確性を求められるものや、2交代制などストレス要素となり得る条件はしっかり確認しましょう。
事務作業
事務作業はデータ入力や書類作成、備品発注など同じ作業が多く、コツコツとできます。ほかの社員と関わることもありますが、チームで何かを作り上げるような作業ではないので、対人関係のストレスは大きくないでしょう。
在宅ワーク
在宅ワークは通勤や対人関係のストレスから大きく解放される仕事です。自宅でデータ入力や商品の発注、在庫管理、ウェブライティング、内職などの仕事ができます。動画編集やプログラミングで大きく稼ぐことも可能です。
ただし、納期がある、相談や協力できる人がいないなど、ストレスになり得るデメリットがあります。また、会社に属さず、その都度案件を得て仕事をする場合、最初の収入が少ないことがあります。
うつ病の人に向いてない仕事5選
逆に、うつ病の人はストレスが多い仕事は避けるべきです。
以下、AltPaperストレスチェック・サービスのストレスチェックアンケート結果で出た、ストレス度が高い業種を挙げました。(AltPaperストレスチェック業界平均値2021レポート)
- 製造業
- 生活関連サービス業、娯楽業
- 医療業
- 福祉、介護事業
- 運輸、郵便業
対人関係によるストレスが多く、ノルマや勤務時間のストレスが発生しやすい仕事です。また、コロナによるストレスも特に強く出るものばかりです。
最初から対象外にする必要はありませんが、これら業種を選ぶときは会社ごとの条件をよく確認しましょう。
『うつ病に向いている仕事』を探すより『うつ病でもできる仕事』を探そう
うつ病だからと言って、“自分が本当にしたい仕事”を諦める必要はありません。
確かにうつ病の症状は仕事をする上でとても心配になりますよね。ですがうつ病に向いている仕事と、自分のしたい仕事は同じではないかもしれません。もしくは、向いてない仕事が自分のしたいことという場合もあります。
基準は“自分がしたい仕事”です。自分がしたい仕事を基準に仕事を探すためには、うつ病の仕事探しをサポートしてくれるサービスを利用しましょう。
そのサポートをしてくれる場所は
があります。
ハローワーク
専門的な知識をもつ職員・相談員を配置し、仕事情報の提供や、就職に関する相談などを受けています。また、障害者を対象とした就職面接会も開催しており、障害者手帳を持っていなくても利用できます。
『促進障害者トライアルコース・障害者短時間トライアルコース』は、就職が難しい障害者を一定期間雇用し、適性や業務遂行可能性を見極める働き方ですので、ぜひ活用を検討しましょう。
就労移行支援サービス
障害者のための、就労に関する福祉サービスの一つです。一般就労等に向けて、事業所内や企業における作業や実習、職場探し、就労後の職場定着のための支援等を実施します。
利用する場合は、お住まいの市町村の障害福祉窓口に問い合わせましょう。
就労移行支援事業所選びに失敗したと感じている利用者の声で多く聞かれるのが「事業所の雰囲気が自分には合わなかった」「自分の受けたいプログラムがなかった」「障害の特性を考慮してくれなかった」といったものです。
就労移行支援事業所は、自主的な活動を中心とした所から、障害の特性に合わせた個別サポートを強化している所まで様々。事業所選びに失敗しないためには、「自分の通える範囲にどんな事業所があるのか」をしっかりと調べることが重要なのです。
就労移行支援は原則2年しか利用できないサービスなので、事業所選びに失敗したくはありませんよね。
資料請求や、見学を行って事業所を比較するところからはじめてみましょう。
2分で資料請求完了です
おすすめの三大就労移行支援
- ウェルビー まずは気軽に資料請求!早期就労コースが人気!
- LITALICOワークス 全国事業所数No.1 近くの事業所を見学しよう!
- ココルポート 昼食・交通費補助あり 経済的負担が少なく通える!
リワーク・プログラム
うつなどによる休職から復職する人向けの復職支援プログラムです。仕事に行くのと同じようにプログラム施設に通い、同じ病気の仲間と集団で活動する中で、復職の準備をします。
実施機関は
- 医療機関
- 地域障害者職業センター
- 企業内
この中でも、病状回復と予防を最終目標とした医学的リハビリが受けられる、医療機関でのリワーク・プログラム(医療リワーク)がオススメです。
転職エージェント
病気や障害に理解を示す企業の求人がある、障害者に特化した転職エージェントがあります。選考通過率が上がりますし、エージェントによる就職や入社後までのサポートが受けられます。
ただしデメリットに
- 障害があることを企業に開示して働く必要がある
- 職種が少ない
- 職種が偏っている
- 給料が安いことが多い
などがあります。
まとめ
うつ病の人に向いている仕事、向いてない仕事をご紹介しました。
仕事は生きていくために必要ですが、“生きがい”にもなり得ます。「うつ病だからできる仕事が限定されている」と少ない仕事の中から探す必要はありません。色んなサポートを利用して自分の希望の仕事を探すことができます。
仕事をするためには、元気にしっかり休まず働き続けられる心と体が必要です。まずは治療やリハビリにしっかり専念して、色んなサポートやサービスを利用しながら仕事に向けて準備をしていきましょう。
参考サイト
参考書籍
うつの人のリワークガイド/五十嵐良雄/(株)法研
名医が答える!/うつ病 治療大全/野村総一郎/(株)講談社
図解やさしくわかる うつ病からの職場復帰/山田晴義/(株)ナツメ社