- 障害者雇用でも資格は必要なのかな?
- 障害者が転職活動するには資格があった方がやっぱり有利?
- 今から取るならどんな資格がいいんだろう?
転職をしてキャリアアップを目指したい!できれば年収アップもしていきたい!
そのためにはやっぱり資格があった方がいいのかな?そう考える人も多いですよね?
転職におすすめな資格?その難易度って?そもそも資格って有利になる?どう選んだらいいのか、資格取得に活用できる制度があるのか……考え出したらキリがありません。
障害があっても、資格があれば夢だった仕事に就きやすいのは事実です!
この記事ではおすすめの資格や難易度を紹介しています。興味のあるものから調べてみてはどうでしょうか?
独学はちょっと・・・という方は、就労移行支援でサポートを受けながら取得するのもオススメです。
資格取得の難易度は様々ですが、最近は公的なサポート以外にも、通信教育やオンラインスクールも豊富になってきています。具体的に見ていきましょう。
障害者の転職におすすめな資格と難易度は?
まずはおすすめな資格と、その難易度をご紹介します。なお、実際に精神障害や発達障害、身体障害を持ちながら、これらの資格を生かして働いている方はたくさんいます。
事務・経理など
- マイクロソフト オフィス スペシャリスト(通称MOS)
- 一般レベル(スペシャリスト)の合格率:約80%。
- 上級レベル(エキスパート)の合格率:60%。
- 秘書検定
- 3級(一般的、基本的なビジネスマナー。高校生レベル)合格率:約70%
- 2級(電話対応、接客対応など、応用力が必要。社会人、大学生レベル)合格率:約50~60%
- 準1級(中堅秘書。的確な判断と対応が求められる。社会人レベル)合格率:約40%
- 1級(上級秘書。現役秘書レベル)合格率:約25%
- 日商簿記検定
- 3級(一般的な経理職)の合格率:約40~50%
- 2級(経営担当や財務担当など)の合格率:約20%
- 1級(税理士や会計士を目指す人)の合格率:約10%
IT関連
- ITパスポートの合格率:約50%
- 基本情報技術者の合格率:約25%
- 応用情報技術者の合格率:約20%
専門職(国家資格)
- 社会福祉士の合格率:約30% (受験資格必要)
- 精神保健福祉士の合格率:約65%(受験資格必要)
- 介護福祉士の合格率:約60~70%(受験資格必要)
- 保育士:約25%(受験資格必要)
- 公認心理士の合格率:約50%(受験資格必要)
障害者の転職には資格が必要なの?
「このような仕事が出来ます」と言われるよりも資格がある方が、信頼性・権威性がついてきます。
同じレベルの応募者が2名いた場合、有資格者を選ぶという企業もあります。
専門的な資格があれば給与に反映されることもあります。もし興味や経験のある業務があれば、関連した資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。
専門性が高ければ高いほど道のりは楽ではありませんが、資格取得の支援制度や、民間のサポートもあります。
障害者でも資格取得して就職している実例
実際に、身体障害、精神障害、発達障害をもっていても、上記のような資格を持って働いている方もいらっしゃいます。
- 保育士として児童の療育に携わっている
- 介護福祉士からケアマネージャーをとって働いている
- 秘書検定を受験し、地元企業の社長の秘書として働いている
- まだ資格は取っていないが、デザインやプログラミングの勉強中
転職にはどんな資格を選んだらいいの?
「資格が必要なのは分かったけど、どの資格の選び方がわからない!」と悩む方もいらっしゃるでしょう。
ずばり、あなたの興味や関心があるものか、経験があるものを選びましょう。なぜなら、全く興味がない分野の資格勉強をしても、苦痛でしかないからです。
趣味でパソコンで何かをするのが好きなら、IT関連を学んでみるのもいいでしょう。最近はプログラミングが出来る人材も求められています。コツコツと真面目にするのが好きな方には向いているかもしれません。
発達障害をお持ちの方は、枠にとらわれない自由な発想から素敵なアイディアが生まれてきます。Webデザインを学んで仕事を見つけることもできますし、ここでは紹介できていませんがデザイン関連の資格もあります。
理想とする働き方から、有利な資格を探るのもいいですね。自宅でのリモートワークを中心にしたいなら、現場への出勤が必要な専門職よりも、リモートワーク求人が多い事務やIT関連の資格を狙うのもありです。
障害者が資格を取得するための制度を活用しよう
資格取得は楽ではありません。専門的な資格になればなるほど、長期的な学びや実習などが必要になってきます。
障害者のための資格取得支援制度
障害者が資格を取得するためには、さまざまな支援制度が存在します。
これらの制度は、障害者が資格取得のための学習を進めやすくするため、また、資格取得にかかる費用を軽減するために設けられています。
資格取得のための支援
就労移行支援:資格取得に力を入れている事業所も多く、就労のための様々なサポートを受けながら資格取得を目指すことが可能です。
障害者職業能力開発訓練: 障害者が新たなスキルを習得し、資格を取得するための訓練を提供する制度です。
訓練は、専門的なスキルを必要とする職業に対応したものから、基本的なビジネススキルを学ぶものまで、さまざまです。訓練は無料で提供され、訓練期間中の生活費や交通費の支援もあります。
障害者技能者訓練: 障害者が特定の技能を習得し、技能資格を取得するための訓練を提供する制度です。
訓練は、特定の職業に必要な技能を学ぶもので、訓練期間は資格や技能によります。訓練は無料で提供され、訓練期間中の生活費や交通費の支援もあります。
障害者教育訓練給付金: 障害者が資格取得のための教育や訓練を受ける際の費用を補助する制度です。
補助金は、訓練費用や教材費、交通費などに使用することができます。
これらの制度を活用することで、障害者は資格取得のための学習を進めやすくなります。
制度を利用するためには、各制度の適用条件を満たす必要があります。詳細な情報は、各地のハローワークや障害者職業センター、市町村の障害者支援課などで確認できます。
資格取得におすすめな就労移行支援事業所
ITスキル特化の事業所
新たな資格取得のための学習方法と学習ツール
資格取得のための学習は、スキルを向上させるための重要なステップです。新たな資格取得のための効果的な学習方法と学習ツールを紹介します。
学習方法と学習ツール
- 計画的な学習スケジュールの作成: 学習は計画的に行うことが重要です。資格取得のための学習計画を作成し、毎日の学習時間を確保することで、効率的に学習を進めることができます。
- オンライン学習の活用: インターネット上には、多くの資格取得のためのオンライン学習ツールがあります。これらのツールは、自宅で自分のペースで学習を進めることができ、時間や場所に縛られずに学習を進めることができます。また、多くのオンライン学習ツールは、学習の進捗を追跡し、弱点を特定して改善する機能を提供しています。
- 模擬試験の活用: 資格試験の対策として、模擬試験を活用することは非常に有効です。模擬試験は、実際の試験の形式を再現し、試験に対する理解を深め、試験に対する自信をつけることができます。
- 学習グループの活用: 他の学習者と一緒に学習することで、学習のモチベーションを保つことができます。また、学習グループでは、互いに知識を共有し、理解を深めることができます。
まとめ:障害があっても資格があれば強いアピールポイントになる!
転職活動の中で資格があれば、権威性・信頼性を客観的に証明でき、大きな強みとしてアピールポイントになること間違いなしです。
そして「努力して資格を取得した」という結果は、確実にあなたの自信にもつながるでしょう。
資格取得は、一人だと挫折しそうになることもあります。いきなり難しい資格よりも、まずはスモールステップで進みましょう。
障害者職業能力開発校、就労移行支援、民間のサービスなどを活用することもおすすめです。最初は緊張するかもしれませんが、講師や他の受講者はあなたの味方や仲間となります。励ましあいながら、資格の取得を目指し、あなたの夢を叶えましょう。