【うつ病からの復職が怖いあなたへ】復職を失敗しないために大切な5つのこと

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  • 復職後は業務内容が変更されたり、新しい業務を任されるのかな・・
  • うつ病に対する偏見を受けたらどうしよう・・
  • うつ病が再発したらまた休職しなきゃいけないのかな・・

うつ病の診断を受け会社を休職し、無力感や孤独感を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

休養が必要とわかっていても、不安や焦りがなくなるわけではありません。多くの葛藤があったと思います。

この記事ではそんな葛藤を繰り返しながら主治医の先生や職場とも相談を重ね、復職の準備をしている人や、いよいよ復職が決まった方に向けて【復職を失敗しないために大切な5つのこと】について書いています。

この記事を書いた人

公認心理師のサイトスです。

現在は複数の企業でメンタルヘルス関連の研修やカウンセリングを行っています。仕事を継続することに困り感のある方と一緒に、一人ひとりに合った働き方を考えサポートしています。

タップできる目次

うつ病で復職することが怖いと感じる理由とは?

うつ病は、社会復帰に向けたプレッシャーを感じることが多い精神疾患の一つです。

うつ病患者は社会復帰に向けてなぜ不安を感じてしまうのでしょうか?

1. 周囲の期待に応えるプレッシャー

うつ病からの復職後は周囲の期待に応えようと頑張りすぎてしまうことがあります。

しかしながらうつ病は、集中力や判断力、記憶力などの認知機能に影響を与えることもあり、以前と同じように仕事をこなすことが難しく、思うようにならない自分を責め亭まうことがあります。

周囲の期待に応えることができないという不安はストレスの原因にもなります。

2. うつ病による自己評価の低下

うつ病はまた、自己評価の低下を引き起こすことがあります。

うつ病の症状には、自己否定的な考え方や自己評価の低下が含まれるため、自分自身を過小評価してしまうのです。

復職後、仕事に対する集中力やエネルギーが低下することもあり、仕事に対する自信がなくなる場合もあるでしょう。

3. 社会的孤立を感じる

休職期間中に、仕事を離れることで、社会的孤立を感じることも考えられます。

社会的孤立とは、個人が社会的なつながりを持たず、孤独な状態に陥り、人間関係に関するスキルの低下につながります。
身体的・精神的な健康に悪影響を与えることもあるため、趣味などを持ち仕事以外でも人とつながる場を持つことが大切です。

4. 再発の不安がある

うつ病は、再発しやすい病気であることが知られ、復職後もストレスやプレッシャーがかかる状況が続くと、再発する可能性も高くなります。

再発率は60%と高く、再発後はさらに再発率が高くなると考えられています。厚生労働省 地域におけるうつ病対策検討会

再発のリスクが高い理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  1. 脳の機能の変化

    うつ病は、脳の神経回路の機能が変化することで引き起こされる病気です。復職後もストレスやプレッシャーがかかる状況が続くと、脳の神経回路の機能が再び変化し、うつ病の症状が再発する可能性があります。
  2. 心理的な負荷

    復職後もストレスやプレッシャーがかかる状況が続くと、うつ病の症状が再発する可能性が高くなります。心理的な負荷が大きい場合、うつ病の症状が悪化することがあります。
  3. 薬の効果の低下

    うつ病の治療には、抗うつ薬が使われることがあります。しかし、薬の効果が低下することで、うつ病の症状が再発する可能性があります。また、薬の副作用が原因で、うつ病の症状が悪化することもあります。
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復職を失敗しないために気をつけたい5つのこと

うつ病 復職 大切なこと

1. ストレスを軽減する

復職後、ストレスやプレッシャーがかかる状況が続くと、うつ病の症状が再発する可能性が高くなります。
復職後は、新しい職場や業務に適応するために、多くの人がストレスを感じることがあります。
ストレスを軽減するためには、適度な運動やリラックスする時間を作ることが有効です。

運動は、ストレスホルモンの分泌を抑制し、脳内のエンドルフィンの分泌を促すことで、ストレスを軽減する効果があります。
また、リラックスする時間を作ることで、心身ともにリフレッシュすることができます。リラックスする方法としては、瞑想や深呼吸、入浴などがあります。

さらに、ストレスを軽減するためには、適切な睡眠をとることも重要です。睡眠不足は、ストレスを増大させる原因となります。復職後は、新しい環境に慣れるために、睡眠時間が短くなることがあります。しかし、睡眠時間を確保することで、ストレスを軽減することができます。

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2. 薬の服用を継続する

薬物療法は、うつ病の症状を緩和するために、抗うつ薬や抗不安薬などの薬剤を使用する治療方法です。

薬の効果が低下することで、うつ病の症状が再発するリスクが高まるため、自己判断で止めることのないようしっかりと薬の服用を継続する必要があります。

うつ病の再発を防止するためにも重要な治療法と言えます。

3. カウンセリングを受ける

うつ病の治療には、カウンセリングも有効です。

うつ病の原因や症状について話し合い、自分自身の気持ちや考えを整理したり、ストレスやプレッシャーに対する対処法を学ぶことで、再発を予防することができます。

自己治癒力だけでは回復が難しいため、専門家の指導やアドバイスを受けながら治療を行うことが必要です。

4. 復職前に職場とのコミュニケーションを取る

復職前に職場とのコミュニケーションを取ることは、復職後のストレスを軽減するために非常に重要です。

復職前に職場の上司や同僚に自分の状況や復職に向けた意向を伝え、復職後の仕事のペースを調整しましょう。

これにより、復職後に職場での人間関係や業務においてトラブルが起こる可能性を減らすことができます。

5. 復職後も自己管理を徹底する

うつ病は、ストレスや過労などが原因で発症することが多く、復職後もストレスを感じることがあるかもしれません。

そのため、ストレスを感じた場合には、上司や同僚に早めに相談することが大切です。

相談することで、ストレスの原因を共有し、解決策を見つけることができるかもしれません。

また自己管理のために、毎日の体調や睡眠時間、食事内容などを記録し、自分自身の状態を客観的に把握することも、不調に陥った場合に対処するためのヒントになるでしょう。

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自分では解決できないこともある

ここまで復職を失敗しないために自分自身が意識できることをお伝えしてきました。

しかし、自分の努力だけではどうにもならない場合もあります。

職場におけるうつ病の理解不足

うつ病は、身体的な症状だけでなく、精神的な症状もあるため、周囲の人々から理解されにくい疾患の一つです。特に、職場においては、上司や同僚から理解されず、孤立してしまうことがあります。

 職場での理解を得られずに孤立してしまうと、職場復帰に対する不安やストレスが増大し、うつ病の症状が悪化することもあります。

 うつ病の理解不足を解消するためには、職場全体での取り組みが必要です。職場がうつ病を理解し、適切な対応をすることで、うつ病を抱える人が孤立することを防ぎ、復職した人の不安やストレスを軽減することができるのです。

しかし現実的には、職場の意識が変わるには時間がかかることが多く、うつ病が再発してしまう人も少なくはありません。

そのような時はどうしたら良いのでしょうか?

うつ病に理解のある会社に転職をする

これまでキャリアを重ねてきた職場を離れることに葛藤がある方もいるかもしれませんが、休職を繰り返すことで症状を悪化させる前に転職の道も検討する必要があります。

うつ病を抱えた人が転職する際に必要な準備とは?

転職は、新しい環境でのスタートとなり、うつ病を抱えた人にとっては、ストレスや不安が増すこともあります。そのため、転職前には、自分自身の状態を正確に把握し、転職先の職場環境や仕事内容をよく調べることが大切です。

まずは医師やカウンセラーと相談し、うつ病の症状や治療の進捗状況を確認しましょう。

また、自分自身がどのような職場環境や仕事内容に適しているかを考えることも重要です。自分自身がストレスを感じやすい環境や、過剰な責任を負わされる仕事は避けるようにしましょう。

転職後には、新しい職場でのストレスや不安が増すこともあります。そのため、転職前には、うつ病の治療を継続することや、ストレスを軽減するための趣味や運動などの時間を確保することも大切です。

転職先の職場環境や仕事内容をよく調べる

転職先の職場環境や仕事内容をよく調べることが、うつ病を抱えた人が転職する際には特に重要です。自分に合った職場を選ぶことで、ストレスを減らし、うつ病の再発を防ぐことができます。

 求人情報や企業のホームページだけでなく、社員の声や評判を調べることも大切です。また、面接時には、自分自身が抱えるうつ病について正直に伝え、職場環境や仕事内容についても詳しく質問することが重要です。

具体的には、職場の雰囲気や人間関係、仕事の内容や負荷、残業や休日出勤の頻度などを調べ、自分に合った職場を選びましょう。

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転職先にうつ病のことを伝えるかどうか

転職先にうつ病のことを伝えるかどうかは、個人の判断によります。

ただし、転職先に伝えることで理解を得られたり、職場環境の改善やサポートを受けることができるため、うつ病の再発を防ぐことができます。

障がい者雇用枠での就職も視野に入れる

うつ病によって日常生活に支障がある場合には、医師の診断書など必要な書類を提出し、障害者手帳を申請することができます。

障害者手帳の取得によって障害者雇用枠に応募できるようになるだけでなく、受けられるサービスはたくさんあるので主治医に相談すると良いでしょう。

障がい者雇用枠での就業は、障がいに応じた職務の割り当てや、適切な工夫がされた職場環境が整備されることで、仕事への取り組みや生産性が向上することも期待できます。

また、職場や社会からの評価が高まり、自信や自尊心が向上することもあるでしょう。

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障害者雇用枠対象の転職エージェントを利用する

障害者手帳を取得している方を対象にした転職エージェントを利用すると、プロのキャリアコンサルタントのサポートを受けることができるため、自分一人で転職活動を行うよりも効率的です。

転職エージェント よくある質問

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まとめ

 うつ病で休職していた方が復職する際には、復職前に自己管理やストレスコントロールの方法を確立することが大切です。

睡眠や食生活、運動習慣の改善や、ストレスを抱えた場合には、自分に合った適切な方法で解消しましょう。

また、職場でのストレスを軽減するためには、時間管理やタスク管理のスキルを磨くことが有効です。

復職に向けての準備として、職場の状況を把握し、復職前に職場を訪問をしたり、上司や同僚とのコミュニケーションをとり、自分が抱える問題や不安について相談することも必要です。

うつ病に対して職場の理解が得られない場合は、転職を視野に入れることもうつ病の再発防止のためには必要な判断です。

うつ病の再発を防ぎ継続した就業を行うためには、障害者雇用枠での就業も検討し、自分の働きやすい環境を選ぶことが必須と言えるでしょう。

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