- 耳が聞こえにくくて生活しづらいんだけど障害者手帳の申請ってできるのかな・・
- 障害者手帳を取るとなんとなくデメリットがありそう・・
- 障害者手帳を取るメリットってどんなこと?
耳が聞こえにくくなる状況が長期間続くことで、日常生活に支障が出ている場合、障害者手帳の申請/利用について考えることもあるのではないでしょうか。
今回は、聴覚障害で障害者手帳6級相当でも取得した方が良いのか、そのメリットについて紹介してきます。
聴覚障害とは?
聴覚障害は聴力が低下している状態が継続的になることで日常生活に支障が出ている状態を指します。
聴覚障害が出る時期として、生まれつき(妊娠時に感染症にかかる、聴覚の機能に関わる異常等)に障害がある先天的なものと、病気や生活環境等が影響することで障害が出る後天的なものがあります。
聴覚障害の種類は以下の内容に分類されます。
聴覚障害の種類
・伝音性難聴:外耳や中耳、耳小骨等に異常が出ることで音が伝わりにくくなる状態
・感音性難聴:内耳の蝸牛にある有毛細胞の異常や聴神経に起きる異常(例:腫瘍等)で音を感じることが難しくなっている状態
・混合性難聴:伝音性難聴と感音性難聴が一緒に出てきている状態
身体障害者手帳における聴覚障害の基準
身体障害者手帳における聴覚障害の基準に関して、6級に相当する条件は以下の内容になります。
①両耳の聴力レベルが70デシベル以上のもの(40センチメートル以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの)
②一側耳の聴力レベルが90デシベル以上、他側耳の聴力レベルが50デシベル以上のもの
さらに、身体障害者手帳6級相当の状態を具体的に紹介すると以下の状態に該当する場合になります。
高度難聴
・大声なら聞こえる状態
・周囲で会話をしている音のほとんどが聞こえない状態
・消防車/パトカー/救急車のサイレンは聞こえる
・ドアを強く閉める音は聞こえる
重度難聴
・大声は聞こえず振動として感じることができる程度
・耳元で大きな声で話しても理解出来ない状態
ちなみに、身体障害者福祉手帳における6級以外の聴覚障害の等級基準は以下の内容になります。
4級
①両耳の聴力レベルが80デシベル以上のもの
②両耳による普通話声の最良の語音明瞭度が50パーセント以下のもの
3級
両耳の聴力レベルが90デシベル以上のもの
2級
両耳の聴力レベルがそれぞれ100デシベル以上のもの
5級・1級は聴覚障害に関する基準はありません。
身体障害者福祉手帳のなかで聴覚障害に該当する基準があるのは6級・4級・3級・2級になります。
聴覚障害 身体障害者福祉手帳6級を取得のメリット
身体障害者福祉手帳を申請することで活用できる日常生活に関わるサービスは以下のような内容になります。
手帳取得によるメリット
・公共料金等の割引
・公共施設入場料の割引
・NHK受信料の減免
・鉄道/バス/タクシー等の割引
(旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄の第二種に該当します)
・税金控除
・公営住宅申し込みの優先
・障害者雇用枠への応募
生活が困窮している場合には生活福祉資金の貸付の支援を受けることもできます。
また、難聴で障害者手帳が交付されると、補聴器を安く購入できる制度があります。補聴器購入にかかる費用の一部を行政が負担してくれます。
金額は、聞こえの状態、仕事環境、収入などにより変わります。最安だと30,780円、最高では274,000円も行政がサポートしてくれます。
さらに、身体障害者手帳を持っていると補聴器の修理代の補助もあります。
原則として、1割負担で補聴器の修理が出来ますので、金銭的に大きな補助になります。
障害者手帳6級でも取得した方がいいの?
身体障害者福祉手帳を持つことで、デメリットが出ることはありません。
日常生活に関わる様々な割引やサービスを活用することができるので取得をおすすめします。
もし、身体障害者福祉手帳を持つことに心理的負担を感じる場合があり、身体障害者福祉手帳を手離したい場合は手帳の返還を行うことができます。
身体障害者福祉手帳は2年毎に更新手続きが必要になりますので、身体障害者福祉手帳を手離したい 場合は更新手続きを行わないという選択肢があることを覚えておきましょう。
まとめ
身体障害者福祉手帳は6級相当でも活用できるメリットが多くあります。
特に、身体障害者福祉手帳は所持することで経済面における負担の軽減につながる可能性を期待することができます。
聴覚障害で補聴器を使用している場合は購入や修理に関する経済的な補助を利用することができますので、補聴器を使用している場合は積極的に身体障害者福祉手帳の申請について検討することも考えても良いのではないでしょうか。
身体障害者福祉手帳を申請する条件に当てはまる場合は、ご自身が生活している区市町村で申請手続きを行ないましょう。
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障害者雇用に応募できるメリットも!
障害者手帳を取得することで障害者雇用枠で就職することもできます。
障害に配慮のある環境で継続した就労をするために手帳の取得をする人も多いです。
障害者雇用枠で就職するメリット・デメリットについても別の記事で詳しく書いていますので参考になさってください。
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