- 報告することをうまくまとめることができない・・
- そもそも何を報告すればいいのかよくわからない・・
- 相談してもしなくても怒られるのでどうしたらいいかわからない・・
仕事をする上で『報連相』は、業務を行う上で重要な役割の一つです。
しかしながら「なにを報告するの?」と苦手意識や不安を感じていたり
なぜか「報連相ができていない!」と上司に怒られたり・・・。
自分なりに工夫しているのに、なかなか改善せず悲しい思いをされる方もいるのではないでしょうか。
発達障害の人が報連相ができない理由は4つあります。
報連相が出来ない理由
1.報連相の意味ややり方などがわからない
2.情報の処理ができない
3.内容や行動を忘れる
4.緊張や不安、心配など心理的な問題がある
この記事では、発達障害の人が報連相ができない理由と対策法を、それぞれ4つ解説しています。
本記事を読むことで、これからのあなたの報連相の悩みをグンと改善できます。ぜひご一読ください。
発達障害の人が『報連相できない』は改善できる
今「自分は報連相ができない」と悩む必要はありません。なぜならば、報連相ができないことには理由があるからです。理由が分かれば対策法が見えてきます。
まずはあなたが「報連相ができない」と感じている理由はどれに当てはまるか、この記事で確認しましょう。理由がわかるだけでも心の負担が減りますよ。
発達障害の人が「報連相」ができない理由4つ
発達障害の人が「報連相」ができない理由は大きく分けて4つあります。
それぞれ解説していきます。
報連相の意味ややり方などがわからない
『意味ややり方がわからない』とは、報連相における知識や情報が不足している状態です。
例えば以下のような状態が挙げられます。
知識や情報がもともとない、うろ覚え、間違って捉えているといった状態のため、正しい知識を学ぶ必要があります。
情報の処理ができない
報連相には出来事や伝えられた内容を正確に把握したり、状況を読み取ったりするなど、情報を処理する能力が必要です。
発達障害の特性には以下のようなものがあります。
これら特性は、
- 出来事や伝えられた内容を正確に把握できない
- 報連相すべきことだと気づけない、報連相すべき内容かどうか判断できない
といったことにつながります。
発達障害特性が絡んでいるため、根本的な解決が難しいかもしれませんが、練習や経験を積むことで改善できるものが多くあります。
内容や行動を忘れる
発達障害の方は、内容や行動を忘れることもよくあります。具体的には以下のような例です。
これには注意力や衝動性、からだの感覚などが関係しています。
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緊張や不安、心配など心理的な問題がある
報連相はコミュニケーションの一種です。コミュニケーションが苦手である場合、心理的な問題が出て報連相ができなくなります。
心理的な問題とは、
- 失敗や間違いへの心配
- 怒られるかも、指摘されるかもといった恐れや不安
- 「なぜ自分がしなければいけないのか」といった怒り
などです。
心理的な問題が出る理由としては、元々コミュニケーションが苦手ということの他に
- 失敗体験が多い(または成功体験が少ないか経験自体少ない)
- 自尊心が低い
- 報連相をすることに苦手意識がある
といった経験によるものもあります。
対策4選
発達障害の方の報連相ができるようになるための対策法は4つあります。
- 報連相の基本的な知識を学習する
- メモを必ず取る
- 5W1Hで書く
- 就労移行支援サービスでトレーニングを受ける
それぞれ解説していきます。
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報連相の基本的な知識を学習する
これまで報連相について学ぶ機会があった人もそうでない人も、もう一度報連相について基本的な知識を学習しましょう。
- 報連相とはなにか
- 報連相の必要性
- 報連相のやり方
など、これまで知らなかったりあいまいだったりした情報を捨て、正しい知識と情報を取り入れます。そうすることで報連相に対しての意識が変わってきます。
幸い、ネット上にたくさんの報連相の情報はありますし、動画やアニメーション形式で説明しているものもあります。
メモを必ず取る
障害の有無に関係なく、仕事をする上ではメモは欠かせません。どんなに『確実に覚えた!』と思っていても忘れるのが人間です。メモとペンは必ず手の届く場所に置いて業務をしましょう。
特に注意力や興味関心に偏りがある場合、「あれってなんだっけ?」を減らすためにも、必ずメモをとる習慣を作るようにしてください。
5W1Hで書く
メモをとっていたとしても、見返して意味が分からなければ意味がありません。発達障害の方は、内容の何をメモに残すかという判断や、見やすくメモを書くことが難しい場合があります。
そこでおすすめなのが5W1Hです。
5W1Hとは、
- When:いつ
- Where:どこで
- Who:だれが
- What:何を
- Why:なぜ
- How:どのように
といった英単語の頭文字を取ったもののことです。メモ帳に最初から5W1Hを書いておき、メモをするときはそれに沿って書くやり方です。
何を書けばいいか分からず、とにかく聞いたこと見たものなどをひたすら書いていくやり方よりも効率的で、整理して落ち着いて書くことができます。
慣れるまではある程度の練習が必要なので、日常生活でも練習を兼ねて使ってみましょう。
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就労移行支援サービスでトレーニングを受ける
障害者福祉サービスである『就労移行支援』で報連相のトレーニングを受けることもオススメです。
就労移行支援サービスは、仕事に必要な知識やスキル習得のサポートが受けられます。もちろん報連相についてもトレーニングができます。
就労移行支援には発達障害がある方にとって、うれしいメリットがたくさんあります。
- 障害特性に応じた、専門的で適切なトレーニングが受けられる
- フィードバックを受けることで、正しいスキルが最短で身に付きやすい
- 報連相だけでなく、仕事においての全般的なトレーニングが受けられる
利用をしたい場合はお住いの市町村の障害福祉課に問い合わせましょう。
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まとめ
発達障害の人が「報連相」できない理由と対策法をそれぞれ4つずつ、解説しました。
これまで報連相ができないと感じていたとしても、改善に向けて行動できる気持ちになったのではないでしょうか?
発達障害の特性のため、報連相等、社会人としてのビジネスマナーやルールを苦手としている方は多くいらっしゃいます。
そのため、就労が長く継続できないといった困り感があるのではないでしょうか。
就労移行支援サービスは仕事をがんばっていきたい発達障害の人にとって、大変オススメのサービスです。これを機に利用を考えてみてもいいですね。
最近では発達障害に特化した事業所も増えてきました。まずは見学に行き、自分の希望の働き方について相談されると良いでしょう。
発達障害の方向け事業所
参考サイト
参考書籍
<大人の発達障害>アスペルガー症候群・ADHDを解決するコツがわかる本/司馬理英子/(株)主婦の友社