役立ちコラム

【適応障害で休職】休職中の過ごし方と4つの注意点

「休職中どう過ごして良いか分からない」

「休んでいると不安になる」

「早く復帰するためにどうすれば良いか知りたい」

「本当に復帰できるだろうか・・」

このような疑問や不安はありませんか?また、休んでいることに罪悪感を抱いたり、復帰に焦りや不安を感じたりする人もいるかと思います。

そんな方のために、この記事では適応障害の休職中の過ごし方や注意点をご紹介したいと思います。

適応障害は休職中の過ごし方で予後が変わってくるため、ぜひこの記事を最後までご覧いただき、適切に療養期間を過ごしていただければと思います。

適応障害とは?

適応障害とは、特定のストレスの影響で様々な症状が現れ、日常生活や社会生活に支障が出てしまう障害です。症状には、精神的な症状と身体的な症状があります。

精神症状

抑うつ
不安
焦り
緊張 など

身体症状

不眠
頭痛
食欲不振
めまい
倦怠感 など

      症状だけ見るとうつ病とよく似ていますよね。では、適応障害とうつ病の違いはどこにあるのでしょう?

      主な違いは、発症の原因や回復期間にあります。

      適応障害の原因となるストレスは、職場の人間関係や失恋など、はっきりしている場合がほとんどです。そのため、ストレス源から距離を置くと、6カ月以内に症状が回復すると言われています。

      一方、うつ病はいくつかの要因が重なり発症すると考えられています。そのため、ストレスから離れても症状が回復するまでに時間がかかる傾向にあるのです。

      適応障害の治療法

      適応障害の回復には、環境調整とストレスへの対処能力の向上が大切だと言われています。また、症状により薬物療法を併用することもありますが、これはあくまで対症療法です。

      それでは、適応障害の治療法について一つずつご紹介していきます。

      環境調整

      環境調整とは、ストレスや症状の改善を図るため、生活環境や職場環境などの周辺環境を調整することです。

      たとえば仕事のプレッシャーがストレスとなっている場合は、負荷がかかりにくい役職や業務内容に変更してもらったり、人間関係にストレスを抱えている場合は、苦手な人との接触を減らせるような環境を作ることなどが挙げられます。

      適応障害は原因となるストレスがはっきりしているため、ストレスの原因を認識した上で環境の調整をすることが症状の回復に有効です。

      精神療法・心理療法

      適応障害の回復には、ストレスへの対処能力を高めることも大切だと言われています。精神療法・心理療法は様々ですが、代表的な治療法として認知行動療法があります。

      認知行動療法は、自分の考え方のクセを認識し、捉え方や行動を変えていくことで心のストレスを軽減させる治療法です。医療機関で受けられる他、昨今ではインターネットや書籍などで自分でも行える認知行動療法が紹介されています。

      薬物療法

      適応障害の場合、薬物療法は根本的な解決にはなりません。しかし対症療法的に使用する場合があります。たとえば、不眠には睡眠薬、抑うつ状態には抗うつ薬などを使用することがあります。

      適応障害の休職中の過ごし方

      この項では休職中の過ごし方をご紹介します。大切なことは、焦らず体調に合わせた過ごし方をすることです。

      また、医師の指示に従って治療することが前提だということを忘れないでくださいね。

      療養期〜休むことが最優先〜

      休職の初期は、心も体も疲れている状態です。そのため、まずはゆっくり休むことが大切。

      起きることが辛いときは、一日横になって過ごすことも問題ありません。この段階では、生活リズムはそれほど考えなくても大丈夫です。

      心と体を十分に休ませると、次第に気力が戻り、疲労感も軽減されます。エネルギーが戻ってくれば無理なく活動できるようになるため、まずは気力が湧いてくるまでゆっくり休むことが必要です。

      中には、休んで何もしていないことに罪悪感を感じる人もいるかもしれません。しかし風邪をひいた時に仕事を休むのは当たり前ですよね。適応障害も風邪と同じです。

      無理をすれば悪化してしまいます。早期に治療し、ゆっくり療養することが回復への近道です。

      回復初期〜自分の好きなことをする〜

      ゆっくり休んで少し体調が良くなってきたら、無理のない範囲で好きなことをしてみましょう。

      真面目な人は、好きなことばかりして良いのかな?と不安になるかもしれません。しかし、好きなことをして上手く気分転換できるようになることも、リハビリの一つです。

      なぜならストレス解消法があると、再発防止に役立つからです。この期間に好きなことや興味があることをして、ストレス解消法を見つけましょう。

      回復中期〜生活リズムを整える〜

      好きなことをして活動に慣れてきたら、復帰に向けて生活リズムを整えていきましょう。就労していた時の生活に戻せるよう、睡眠や食事の時間を意識してみてください。

      また、ウォーキングなど軽い運動をして徐々に体力をつけていくことも大切です。

      回復後期〜ストレスへの理解を深める〜

      気持ちに余裕が出てきたら、休職に至ったストレスの原因を振り返ってみてください。再発防止や、今後の働き方を考える上でも役立ちます。

      しかし、まだこの段階で仕事について考えることが辛いようなら、無理に考える必要はありません。気持ちに余裕が出てから振り返りを行いましょう。

      準備期〜職場復帰に向けて環境調整をする〜

      復職に向けて具体的に準備をしていく段階です。復職後の働き方について会社と相談しましょう。多くの場合、会社と復職前に面談をすることになります。適応障害の再発リスクを下げるためにも、無理なく就労できる環境を整えることが大切です。

      具体的には、勤務時間や仕事内容、必要に応じて配置転換などについて会社と相談しておきましょう。

      また、通勤練習を行うなどして、働ける体力が戻っているか確認することもおすすめです。

      適応障害の休職中の4つの注意点

      休職中は焦ったり、不安になったりする人が多いかと思います。この項では、そんな時についやってしまいやすい注意点を4つご紹介します。

      体調が不安定な時期に大きな決断をしない

      症状が落ち着いていない時に、退職や転職など大きな決断をすることは避けましょう。なぜなら、適応障害と診断された初期は心身ともに疲労が蓄積しているため、判断力も低下しているからです。また、回復していない状態で新たなことを始めると、ストレスにもなりかねません。

      ストレスから離れてゆっくり休養すると、一歩引いた目線で物事を考えられるようになります。

      症状が不安定な時期には物事を考えることは避け、休むことを優先させましょう。

      SNSやネットを見過ぎない

      症状がある程度回復してくると、スマートフォンやパソコンに触れる時間も増えてくると思います。リハビリとして利用する分には問題ありません。しかし中には、SNSやネットの情報を見て不安になったり、人と比べて焦ったりしてしまう人もいるかと思います。

      疲れている時は判断力が低下しているため、情報の影響を受けやすくなります。SNSやネットとは上手く距離を取りましょう。

      職場復帰を焦らない

      休むことに罪悪感を感じたり、周囲の目が気になり早く復帰したいと思う人もいるでしょう。しかし焦りは禁物です。

      なぜなら、十分に回復していない段階で職場復帰をすると、再発リスクが高まるからです。また、適応障害の症状が続くとうつ病など他の疾患に移行してしまう可能性もあります。

      ストレスから距離を置き、焦らずに十分な休養を取りましょう。

      職場復帰が全てだと思わない

      休職してある程度の期間が経過しても、症状が改善しない人もいるかもしれません。なかなか体調が安定せず療養期間が長くなると、不安になりますよね。しかし無理に復帰する必要はありません。なぜなら復帰以外にも選択肢は沢山あるからです。

      たとえば、転職や職業訓練を受講するのも一つです。また、就労移行支援事業所やリワークプログラムなどを利用し、ゆっくりと就労に向けて訓練していく方法もあります。

      適応障害で休職した時のまとめ

      いかがでしたか?

      適応障害はストレスと一度距離を置き、しっかりと休養すれば早期に回復する障害です。休職中は無理なく回復具合に合わせた過ごし方を意識しましょう。

      また職場復帰が目前になると、再発しないか、働けるかといった不安も出てくるかもしれません。そんな時は一人で悩まず、周りにいる家族や友人、同僚、医師などに相談してくださいね。

      悩みや不安を言葉にするだけでも、気持ちが楽になり考えも整理されますよ。

      休職中の過ごし方に迷ったり、不安になったりした時は、ぜひこの記事を思い出していただければと思います。

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